薬と精神状態の関係
近年の薬学の進歩により、かつて治療が困難だった疾患に対する新しい治療薬が多数開発されました。しかし、これら新薬の中には抑うつや躁状態といった精神的副作用を伴うものもあります。
抗痙攣薬と抑うつ
抗てんかん薬の中には、抑うつ症状を引き起こすことが報告されているものがあります。代表的な例として、セルントン(Celontin)やザロントン(Zarontin)があります。
カルシウム拮抗薬と抑うつ
高血圧や心疾患の治療に用いられるカルシウムチャネルブロッカーでも、抑うつが副作用として現れることがあります。プロカルディア(Procardia)、ティアザック(Tiazac)、カルディゼム(Cardizem)が該当します。
脂質低下薬と抑うつ
コレステロール低下薬の一部でも抑うつ症状が報告されています。ゾコール(Zocor)、リピトール(Lipitor)、メバコール(Mevacor)が例です。
バルビツール酸系・ベンゾジアゼピン系と抑うつ
不安やてんかんの治療に使用されるバルビツール酸系薬は、脳の活動を抑制するため、抑うつを引き起こすことがあります。代表的な薬はフェノバルビタール(Phenobarbital)とセコバルビタール(Secobarbital)です。
また、抗不安薬として広く処方されるベンゾジアゼピン系薬でも同様の副作用が報告されています。ザナックス(Xanax)、バリウム(Valium)、ハルシオン(Halcion)、クロノペン(Klonopin)が該当します。
禁煙薬と抑うつ
禁煙支援薬の中にも抑うつや自殺念慮を引き起こすものがあります。チャンティックス(Chantix)は、FDAから副作用警告が出されており、使用上の注意が必要です。
まとめ
さまざまな処方薬が抑うつの副作用を持つ可能性があることは、医師や患者が薬を選択・使用する際に重要な情報です。薬剤のメリットとリスクを十分に理解し、必要に応じて専門家に相談しましょう。
