原因の特定
DSM‑IVでは、2週間以上続く悲しみが日常生活に支障をきたす状態をうつ病と定義しています。絶望感、食欲不振、睡眠障害、そして自殺念慮が見られることもあります。うつ病はさまざまな要因が組み合わさって発症するため、原因を探ることが治療の第一歩となります。
遺伝的要因
うつ病の家族歴は重要なリスクファクターです。うつ病の親を持つ子どもは罹患しやすい傾向がありますが、必ずしも発症するわけではありません。家族にうつ病がある場合は、早期に症状を認識し、適切な支援を受けることが大切です。
身体的要因
脳に影響を与える疾患や認知症などの身体疾患は、うつ状態を引き起こすことがあります。医師は身体疾患の治療と並行して、抗うつ薬や心理療法を検討することがあります。
生物学的要因
脳内の神経伝達物質(セロトニン、エンドルフィン、ドーパミンなど)のバランスが崩れると、気分が不安定になりやすくなります。過剰または不足したこれらの物質が、重度のうつ病を招くことがあります。
薬物・物質使用による要因
違法薬物や一部の処方薬、過度のアルコール摂取は中枢神経を抑制し、気分を低下させます。特に鎮痛剤の乱用は、著しい情動障害を引き起こすことがあります。
環境的要因
恋人との別れ、親の死、失業などのストレスフルな出来事は、うつ病の発症トリガーとなります。環境要因は自分でコントロールできる部分もあるため、状況を見直すことで症状の改善が期待できます。
