早産児に尿崩症(DI)は起こりますか?

早産児における尿崩症(DI)とは

尿崩症(Diabetes Insipidus、DI)は、腎臓が尿を濃縮できず、大量の希薄尿と激しい渇きを伴う疾患です。通常は小児や成人で見られますが、早産児でも一過性の形で発症することがあります。

一過性・妊娠性尿崩症の特徴

早産児に見られる尿崩症は多くの場合「一過性」または「妊娠性」と呼ばれ、腎臓が成熟し尿濃縮能が回復するにつれて自然に改善します。正確な原因は不明ですが、腎機能の未熟、抗利尿ホルモン(ADH)の分泌不足、または腎臓のADH感受性低下が関与していると考えられています。

主な症状

  • 多尿(ポリウリア):短時間に多数の濡れたおむつが必要となり、尿は淡く希薄です。
  • 脱水:尿量が多いため、口渇、眼窩凹み、体重減少などの脱水症状が現れます。
  • 電解質異常:水分とともにナトリウムが失われ低ナトリウム血症(低Na)、カリウムが上昇し高カリウム血症になることがあります。

治療と管理

主な治療は適切な体液管理です。脱水予防や電解質バランスの是正のため、点滴による輸液が行われます。症状が重い場合は、バソプレシン(ADH)製剤やチアジド系利尿薬が投与され、尿濃縮を促し尿量を減少させます。

経過と予後

ほとんどの早産児の一過性尿崩症は、腎機能が成熟するにつれて数週間から数か月で自然に解消します。ただし、脱水や電解質異常を防ぐため、医療従事者は継続的に観察し、必要に応じて速やかに介入することが重要です。

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