慢性下痢とは?原因と対策を解説
下痢は、便が緩く液状になる状態を指す疾患です。便が緩い状態が1か月以上続く場合、慢性下痢と診断されます。慢性下痢の患者は、1日数回から1回の頻度で下痢を経験し、症状は治療可能なケースが多いですが、重症化すると生命に関わることもあります。
重要性
慢性下痢は、炎症性腸疾患や過敏性腸症候群、感染症、吸収不良症候群など、より深刻な消化器系疾患のサインであることがあります。
原因の特定
過敏性腸症候群(IBS)は、慢性下痢の主要な原因の一つです。便秘と下痢が交互に現れ、腹痛を伴うことが特徴です。
炎症性腸疾患(IBD)は大腸・小腸の炎症で、慢性下痢に加えて体重減少、腹部痙攣、口内潰瘍、発熱などが見られます。
消化管の感染症も慢性下痢を引き起こすことがあります。
受診の目安
下痢が4週間以上続く、体重が減少する、脱水症状が出る場合は速やかに医師に相談してください。医師は病歴の確認と身体診察を行い、必要に応じて大腸内視鏡検査やX線検査などの精密検査を実施します。
罹患率
米国では成人の約5%が慢性下痢を経験しています。そのうち約15%は、がん化学療法やHIV/AIDSなどで免疫が低下していることが原因です。
治療のポイント
便を固める薬剤として、活性炭、樹脂系薬、ビスマス製剤、繊維質(サイリウム)などがあります。また、ロペラミドやオクトレオチドなどの抗下痢薬で症状を抑えることも可能です。
