狂犬病(ラビーズ)について

狂犬病は、感染した動物に噛まれることで人に伝染する致死性ウイルスです。先進国では動物への予防接種が普及し、発生は極めて稀ですが、発展途上国では野良犬が人に感染させるケースが今も残っています。症状が出始めるとほぼ必ず致命的で、治療は極めて困難です。感染が疑われた場合は、直ちに医療機関を受診することが最善の対策です。

予防

  • 動物へのワクチン接種が最も効果的です。犬や猫だけでなく、家畜にも予防接種が可能です。野良犬や見知らぬ動物に近づかない、ペットを放し飼いにしないなどの注意も重要です。

感染経路

  • 哺乳類はすべて狂犬病ウイルスを他の哺乳類へ伝えることができます。主な感染経路は、感染動物の唾液が傷口に入ることです。まれに、感染動物が目や口を舐め、粘膜からウイルスが侵入するケースも報告されています。

症状

  • 潜伏期が長く、症状はウイルスが致死的段階に達したときに初めて現れます。主な症状は発熱、睡眠障害、頭痛、幻覚、嚥下困難、不安、錯乱、水恐怖(ハイドロフォビア)、過剰な唾液分泌などです。症状が出始めると治療の効果はほとんど期待できません。

治療

  • まず、噛まれた部位を石鹸と流水で十分に洗浄し、速やかに救急医療を受けます。感染が疑われる場合は、傷口近くに免疫グロブリンを投与し、4週間にわたって狂犬病ワクチンを複数回接種します。

発生状況

  • 米国では1980年以降、報告された狂犬病患者はわずか36例で、ほとんどがコウモリが原因です。しかし毎年、数万人が疑わしい咬傷後に予防治療を受けています。

医学的状態 - 関連記事