アキレス腱は非常に強靭で、1,000ポンド(約450kg)のねじれに耐えることができるとされています(Andrew Feldman 医師著『The Jock Doc's Body Repair Kit』)。しかし、過度の使用や外部からの衝撃により、炎症や断裂といった障害が起こりやすく、急に起こることもあれば徐々に悪化することもあります。治療法は障害の種類と重症度に応じて選択します。

アキレス腱の障害

  • アキレス腱炎(腱の炎症)

    スポーツ愛好者や一般の方に最も多く見られる障害です。過度の使用が原因で、痛みが徐々に強くなります。腱が腱鞘と摩擦すると、カリカリと音がする「腱鞘炎(スノーボール・クレピテーション)」が起こります。腱が骨から完全に離れる「アキレス腱断裂」もあります。

アキレス腱炎の治療法

  • カーフ(ふくらはぎ)筋を伸ばし、強化するエクササイズで炎症と痛みを軽減します。就寝時に足を屈曲させたまま保持するナイトスプリントを装着すれば、睡眠中に受動的に筋肉が伸びます。また、患部を氷で冷やすことで腫れを抑えることができます。

腱鞘炎(スノーボール・クレピテーション)の治療法

  • 腱炎が長引くと腱鞘炎に移行することがあります。まずはしっかりとストレッチし、氷で冷やすことで症状を和らげます。根本的な改善には、整形外科やスポーツ医療の専門医と相談し、個別の治療プランを立てることが重要です。

アキレス腱断裂の治療法

  • 断裂が疑われる場合は速やかに医師の診断を受けてください。治療は手術による腱の再接合、または足首を伸展させた状態で固定するキャストやブーツ(つま先が下向き)による保存的治療のいずれかになります。家庭での自己治療は効果が期待できません。

代替療法・補助的なケア

  • アキレス腱炎に対しては、鍼灸、マッサージ、理学療法、温水療法が効果的とされています。過度な運動を控え、衝撃吸収性の高い適切なシューズを選ぶことも回復を早めます。