血液ドーピングの副作用とリスク

酸素供給の阻害

ヘマトクリット(赤血球濃度)が60%を超えると酸素供給が遅くなります。ヘマトクリットが60%未満では血液粘度は線形に増加しますが、70%以上になると指数的に上昇し、血液が非常に粘稠になります。また、血漿中のグルコース濃度が低下します。

希少疾患と類似した症状

血液ドーピングの合併症は、真性多血症(ポリシトメイア・ヴェラ)に見られる症状と類似しています。血栓、脾腫、皮膚の紅潮、胃潰瘍や消化性潰瘍、痛風、腎結石などが報告されています。

同種輸血による感染リスク

自分以外の血液を使用した輸血では、感染症のリスクがあります。HIVやB型・C型肝炎などの血液媒介性疾患が代表的です。

回復に要する時間

持久系選手は、採血により失われた赤血球を補充するのに6〜8週間が必要です。1984年の米国自転車チームはオリンピック予選と本大会の間に十分な時間がなく、他選手の血液を輸血させた結果、肝炎に感染した選手が出ました。

安全な代替手段

血液注入のリスクは、標高トレーニングや低酸素テント(減圧テント)で代替できます。これらの方法でも赤血球濃度を自然に高め、パフォーマンス向上が期待できます。

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