コレステロールとアトキンスダイエット:血中脂質を改善する方法
コレステロールとは
コレステロールはかつて単一のカテゴリーと考えられていましたが、現在は主に二つのタイプに分けられます。低密度リポタンパク質(LDL)は「悪玉」コレステロールと呼ばれ、血中濃度が高いと動脈壁にプラークが形成され、心疾患のリスクが上昇します。一方、高密度リポタンパク質(HDL)は「善玉」コレステロールとされ、濃度が高いほど心筋梗塞のリスクが低下します。
食事とコレステロールの関係
かつては肥満予防のために脂肪摂取を控えるべきとされ、同様にコレステロールを下げるには脂肪分の多い食品を避けるべきと考えられていました。しかし、ハーバード大学の長期研究(『ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン』と『ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル』に掲載)では、食事中の脂肪摂取量は健康や心疾患の発症リスクに直接関係しないことが示されました。
アトキンスダイエットとコレステロール
2003年5月号の『ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン』に掲載された研究では、アトキンスダイエットが血中脂質プロファイルに好影響を与えることが確認されました。1年間の実践により、HDLは18%上昇し、中性脂肪は28%減少しました。一方、対照群はそれぞれ3%増加、1%増加にとどまりました。
追加の研究結果
デューク大学のエリック・ウェストマン博士が行った別の研究でも同様の結果が得られました。アトキンスダイエットを6か月間続けた被験者はHDLが11%上昇し、中性脂肪が49%減少しました。低脂肪食を採用した対照群はHDLの変化がなく、中性脂肪は22%減少にとどまりました。
実践上の注意点
両研究とも、1日あたり炭水化物を20g以下に制限した「厳格版」アトキンスダイエットを実施しました。したがって、同様の効果を期待するなら炭水化物の摂取上限を低く設定する必要があります。炭水化物習慣を断ち切ることができれば、血中脂質の急速な改善が期待できるでしょう。
