高タンパク・低炭水化物ダイエットのリスクと注意点
アトキンス・ダイエットは、1970年代に広まった高タンパク・低炭水化物食の代表例です。芸能人から一般の方まで、体重減少を目的に取り入れる人が多くいますが、実践する際にはいくつかの危険性を理解しておく必要があります。
警告
タンパク質を多く、炭水化物を極端に減らすダイエットは、短期的には体重減少が見られることがありますが、長期的に継続するのは難しいとされています。炭水化物(ご飯やパン)を制限すると、食欲が増し、再びそれらを過食しがちです。また、水分が抜けて体重が減りますが、炭水化物を再び摂取すると水分が戻ります。
心臓病のリスク
高タンパク・低炭水化物ダイエットは、飽和脂肪酸の摂取量が増える傾向にあります。米国糖尿病協会によれば、この食事法を実践する人は、果物や野菜中心の食事と比べて約15%多く脂肪を摂取するとされています。飽和脂肪酸の増加は血中コレステロールを上昇させ、体重が減っていても心臓病のリスクが高まります。
食物繊維不足
米国糖尿病協会は、健康的な食事に20〜25gの食物繊維を推奨していますが、高タンパク食は5g程度にとどまることが多く、穀物・果物・野菜の摂取が制限されるためです。食物繊維が不足すると、胃の不快感や便秘、さらには心臓病のリスク増加につながります。
腎臓病のリスク
タンパク質の過剰摂取は腎臓に負担をかけ、特に糖尿病患者では腎機能障害のリスクが高まります。腎臓は余分なタンパク質を処理しきれず、長期間の高タンパク食は腎臓病の進行を促す可能性があります。
糖尿病患者への影響
糖尿病の方が高タンパク食を続けると、インスリンの分泌や糖の代謝がさらに困難になり、ケトン体が蓄積するケトーシスを引き起こすことがあります。重度になると、糖尿病性ケトアシドーシスという危険な状態に陥ります。
