極端に低カロリーな食事法の実態と注意点
医療専門家は、体格指数(BMI)が30を超える場合を除き、極端に低カロリーな食事(低カロリーダイエット)を推奨していません。米国国立衛生研究所(NIH)によれば、低カロリーダイエットは主に肥満者が医師の管理下で市販の栄養フォーミュラを摂取し、短期間で体重を減らすことを目的としています。自己判断でこのような食事法を試す場合は、以下のガイドラインを守り安全に取り組むことが重要です。
極端に低カロリーな食事(VLCD)
-
米国では肥満対策の一環として、BMIが高い人に対し「Very Low Calorie Diet(VLCD)」が医師の監督下で推奨されることがあります。MEDICINENET.comによると、VLCDは1日800kcal程度の摂取で、適度から高度の肥満者は週に約1.4〜2.3kg(3〜5ポンド)の減量が見込めます。
3か月で平均44ポンド(約20kg)の減量が報告されており、糖尿病や高血圧・高コレステロールといった肥満関連疾患の改善が早期に期待できます(NIH)。
NIHは、健康的な食生活と適度な運動を継続すれば、4年後でも体重の5%程度は維持できるとしています。
注意点
-
VLCDは有効な手段である一方、リスクも伴います。MEDICINENET.comは、50歳以上の方は筋肉量の減少リスクが高まるため、VLCDの実施は避けるべきと警告しています。
実施する場合は、以下のような副作用が出る可能性があります。
- 倦怠感
- 吐き気
- 便秘・下痢
- 胆石の形成
また、HIHの報告によれば、VLCDは長期的な体重維持において、より緩やかな食事改善と比べて大きな優位性はないとされています。
クラッシュダイエット(極端な低カロリーダイエット)
-
VLCDと混同しがちですが、医師の監督なしに行う「クラッシュダイエット」は極めて危険です。栄養バランスが考慮されず、心臓、腎臓、肝臓、脳に深刻なダメージを与える可能性があります。
Epigee.orgによれば、炭水化物とカロリーの摂取が極端に低い状態では、臓器はエネルギーを確保するために筋肉組織を分解し始めます。その結果、肝不全・腎不全・心筋梗塞・脳卒中といった致命的な合併症を引き起こす恐れがあります。
極端に低カロリーな食事を検討する際は、必ず医師や栄養士と相談し、適切な管理下で行うことが安全な減量への第一歩です。
