糖尿病患者のためのレプチン・ダイエット

レプチンは代謝や空腹感、満腹感、体脂肪の蓄積を調節すると考えられるホルモンです。マウスの研究では、インスリン抵抗性を低減する働きも示されています。バイロン・J・リチャーズが提唱した「レプチン・ダイエット」は現在ではあまり知られていませんが、糖尿病患者の食事管理と多くの点で合致しているため、関心が持たれています。レプチンは体脂肪量に比例して分泌されるため、肥満者は大量のレプチンが分泌され、レプチン抵抗性が生じやすく、食事の終了タイミングを感知しにくくなると考えられています。

レプチン・ダイエットの5つのルール

レプチン・ダイエットは以下の5つの原則に基づいています。そのうち糖尿病患者に特に重要なのは、①タンパク質を含む朝食をとる、②炭水化物の摂取量を減らす、③大きな食事を避ける、の3点です。

  1. タンパク質中心の朝食を摂る。
  2. 炭水化物は全粒穀物に限定し、総量を減らす。
  3. 一度に大量に食べない。
  4. 夕食後は食べない。
  5. 1日3食にし、間食はしない。

1. 朝食はタンパク質中心で

朝にタンパク質を摂ることで、代謝が早期に活性化するとされています。糖尿病患者に適した朝食例は、卵やベーコンなどの肉類に加えて、フルーツを少量添える形です。レプチン・ダイエットでは、食事の半分をタンパク質、残り半分を炭水化物(もしくは同量のタンパク質と炭水化物)とし、残りは野菜で補います。炭水化物は全粒穀物に限定しましょう。

2. 間食は控える

レプチン・ダイエットでは「間食禁止」とされていますが、米国糖尿病協会(ADA)は3時間ごとに少量のスナックを摂る「グレージング」を推奨しています。これは血糖値の急激な変動を防ぎ、空腹感を抑えるためです。体重減少が目的の場合は、レプチン・ダイエットの原則に従いつつ、食事内容を賢く選択することで、より効果的に進められます。

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