Pinus pinaster と Pinus koraiensis の種子油がもたらす効果

Pinus pinaster(パインス・パインスター)と Pinus koraiensis(コリアンパイン)は、地中海沿岸に自生する針葉樹です。太く硬い針と、堅い鱗片を持つ球果が特徴で、種子は食品の調味料や油として利用されます。これらの種子油は、血中コレステロールや中性脂肪(トリグリセリド)に与える影響が注目されており、心血管疾患や脳卒中のリスク評価に重要です。本稿では、実験動物を用いた効果測定の手順と必要材料を紹介します。

必要なもの

  • 50日齢、体重200g のオス・ウィスターラット(複数匹)
  • コレステロール・中性脂肪測定キット
  • 遠心機
  • リン酸緩衝生理食塩水(PBS)
  • ナトリウムアジド(防腐剤)

手順

  1. ラットを室温20℃、昼夜逆転(夜8時〜翌朝8時は暗闇)に慣らす。騒音を最小限に抑え、水と通常の餌を自由に与えることで、ストレスによる血中脂質・血糖の変動を防止する。

  2. 各ラットから血液サンプルを採取し、コレステロールと中性脂肪の基礎値を測定する。

  3. ラットを2群に分ける。実験群には食餌に5%(重量比)Pinus pinaster と Pinus koraiensis の種子油を混合し、28日間与える。対照群には同条件で5%オレイン酸(オリーブ油由来)を添加した餌を与える。

  4. 28日後、両群から新たに血液を採取し、サンプルを630 rpmで20分、4℃で遠心し血漿を分離する。得られた血漿を2等分し、1部はコレステロール・中性脂肪の再測定に使用する。

  5. 残りの血漿は、200µLを緩衝液とナトリウムアジドと混合し、脂質分離用ビーズベッドを通過させる。ガスクロマトグラフィー(GC)で脂肪酸組成を分析し、血液検査の結果を裏付ける。

このプロトコルにより、Pinus 系種子油がラットの血中脂質プロファイルに及ぼす影響を定量的に評価できます。得られたデータは、人間の食事におけるこれらの油の健康効果を検討する基礎情報となります。

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