マクロファージが分泌する主な化学物質は何ですか?
マクロファージは免疫応答に重要な役割を果たす細胞で、様々な化学物質を分泌します。以下に主な分泌物とその機能をまとめました。
サイトカイン
免疫反応を調整する小さなタンパク質です。代表的なものは、インターロイキン‑1(IL‑1)、インターロイキン‑6(IL‑6)、腫瘍壊死因子α(TNF‑α)などです。
ケモカイン
他の免疫細胞を感染部位や損傷部位へ誘導するタンパク質です。代表例は、単球走化性タンパク質‑1(MCP‑1)やマクロファージ炎症性タンパク質‑1α(MIP‑1α)です。
活性酸素種(ROS)
酸素を含む高反応性分子で、細菌や微生物を殺傷しますが、過剰になると宿主組織を傷つけることもあります。主なROSは過酸化水素(H₂O₂)、スーパーオキシド(O₂⁻)、ヒドロキシルラジカル(·OH)です。
活性窒素種(RNS)
窒素を含む高反応性分子で、微生物を殺傷する一方、組織障害を引き起こすことがあります。代表的なRNSは一酸化窒素(NO)と過酸化亜硝酸(ONOO⁻)です。
酵素
マクロファージはプロテアーゼ、リパーゼ、グリコシダーゼなど多様な酵素を分泌し、外来物質の分解・消化を助けます。
成長因子
他の細胞の増殖や分化を促進するタンパク質です。血小板由来増殖因子(PDGF)やトランスフォーミング増殖因子β(TGF‑β)などが含まれます。
これらの分泌物は、感染防御だけでなく組織修復や炎症制御にも重要な役割を果たします。
