シラミの餌と摂食メカニズムについて
シラミの餌
シラミは必須の外部寄生虫であり、生き残るために宿主の血液を摂取しなければなりません。頭部シラミ、体部シラミ、陰毛シラミの3種類すべてが人間の血を餌とします。
摂食の仕組み
1. 刺す口器(スタイレット)
シラミはスタイレットと呼ばれる細長い刺す口器を持ち、これで宿主の皮膚を貫通し血管に到達します。
2. 血管探索
皮膚を刺した後、血管を探し出すまで微細に動き回ります。血管に到達するとスタイレットを血管内に差し込み、吸血を開始します。
3. 素早い吸血
シラミは体重の数倍に相当する血液を短時間で吸い取ります。1匹が1日に何度も吸血を行うことがあります。
4. 唾液の注入
吸血時にシラミは抗凝固剤を含む唾液を宿主の皮膚に注入し、血液が凝固しないようにします。
5. 血液の消化
摂取した血液は消化管で分解され、成長・発育・繁殖に必要な栄養となります。
疾病の媒介
体部シラミはエピデミックチフス、頭部・体部シラミは再燃熱などの疾患を媒介することがあります。これらは衛生状態が悪く過密な環境で特に問題となります。
