イルカとポーポイズの食事

知性と優雅さを兼ね備えた海棲哺乳類であるイルカとポーポイズは、世界の海に30種以上のイルカと8種のポーポイズが生息しています。代表的なニシンイルカから、誤解を招く名前のシャチまで、多様性は驚くべきものです。サイズや性格、生息環境の違いにより、各種はそれぞれの主食や好物を持ち、食事内容も大きく変わります。

違い

イルカとポーポイズはクジラ類(クジラ目)に属しますが、いくつかの点で異なります。ポーポイズは一般的に体が小さく、口先が丸みを帯びています。また、歯の形も違い、イルカは鋭い円錐形の歯を持つのに対し、ポーポイズの歯は先が尖ったスパチュラのようです。音声コミュニケーションは共通していますが、ポーポイズは人間の可聴範囲を超える高周波で鳴くため、私たちには聞き取れません。

共通の餌

すべてのイルカとポーポイズは肉食性で、主に魚を食べます。大量に群れをなす小魚は重要なエネルギー源です。加えて、イカや時にはエビやカニといった甲殻類も好んで食べます。どの魚種を好むかは、種の大きさや生息環境によって決まります。

生息地別の食事

生息場所が食料の種類を左右します。太平洋や大西洋に広く分布するニシンイルカは、サバ、ナマズ、ムレットなどを捕食しますが、エビやウナギ、カニも食べます。チリ沿岸にだけ生息する黒イルカは、小さな甲殻類や頭足類、サイズの小さい魚を主食とします。太平洋の白側イルカはサーモン、スケトウダラ、ニシン、イカ、ニシン類を食べ、ニュージーランドのヘクターイルカは赤カレイや黄目ムレットなど底生魚を好みます。シャチは、他のイルカやクジラ、サメさえも捕食する唯一の捕食者で、極地近くの冷たい海に生息し、アザラシやペンギン、ウミガメ、アシカなど大型の海洋哺乳類も食べます。

1日の必要摂取量

体の大きさと獲物の栄養価が食事量を決めます。ニシンイルカやハンドウイルカ、グレイイルカ、ほとんどのポーポイズは体重200〜250kg、体長2〜2.5mです。こうした中型の個体は、1日に20〜23kgの餌が必要で、脂肪分の多いサバやニシンの方が満足感が高くなります。パイロットクジラやシャチといった大型種は、より多くのエネルギーが必要で、主に脂肪が豊富な大型魚や海洋哺乳類を食べます。

餌の捕獲方法

群れで生活する社会性の高いイルカとポーポイズは、協力的かつ個別的に餌を捕る様々な技術を持ちます。ある種は「囲い込み」戦術で魚群を浅瀬に追い込み、逃げ場を失わせます。別の種は「群れ取り」戦術で魚群を円形に囲み、順番に突入して捕食します。大型のイルカは尾びれで魚を叩き、ショックで麻痺させて捕食します。シャチはアザラシやアシカに同様の尾叩き技術を使い、ニシンイルカでも魚に対してこの方法が観察されています。

シャチが尾ひれで獲物を打ち、無防備にさせる様子

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