幼児期に必要なビタミンと推奨摂取量
幼児(1〜3歳)はエネルギーをたくさん必要とし、成長に欠かせないビタミンとミネラルを適切に摂取することが大切です。食欲が偏りがちな子どもでも、重要な栄養素を効率よく取り入れる工夫が求められます。
ビタミンA
ビタミンAは黄色や橙色の果実・野菜(例:ピーマン、トマト、マンゴー、アプリコット)、乳製品、濃い緑色野菜、レバーに多く含まれます。皮膚・視力の健康、細胞の発育、免疫力向上に役立ちます。
米国農務省(USDA)の推奨摂取量(RDA)は、1歳児で1日300µg、上限は600µgです。サプリや栄養表示では「µg」の表記が用いられます。
ビタミンC
ビタミンCは水溶性で体内に蓄積できないため、毎日補給が必要です。柑橘類、ベリー類、果汁、ジャガイモ、加熱しすぎない野菜に豊富に含まれます。骨や組織の成長、免疫機能、創傷治癒に重要です。
USDAのRDAは1〜3歳で1日15mg、上限は400mgです。
ビタミンD
皮膚が日光に当たると体内でビタミンDが合成されますが、日焼け防止で肌を覆う場合や冬季は不足しがちです。ビタミンD強化ミルク・チーズ・ヨーグルトや、サーモン、マグロ、サバ、イワシなどの脂肪魚で補いましょう。
ビタミンDは骨・歯の健康、腎機能、カルシウム・マグネシウムの吸収、亜鉛・鉄・リンなどのミネラル代謝、ビタミンAの利用に不可欠です。
USDAのRDAは1日5µg、上限は50µgです。
ビタミンB群
ビタミンB群は水溶性ビタミンの集合体で、B1(チアミン)からB12(コバラミン)までがあります。主な食品はアボカド、バナナ、魚、レバー、麦芽ふすま、カンタロープ、キャベツ、乳製品、卵、強化穀物です。
特にB6は赤血球・抗体の生成、タンパク質・炭水化物・脂質の代謝、核酸合成、亜鉛とB12の吸収に重要です。
USDAのRDA(1〜3歳)は以下の通りです。
- B1(チアミン):0.5mg(上限未設定)
- B2(リボフラビン):0.5mg(上限未設定)
- B3(ナイアシン):6mg(上限10mg)
- B5(パントテン酸):2mg(上限未設定)
- B6(ピリドキシン群):0.5mg(上限30mg)
- B7(ビオチン):8µg(上限未設定)
- B9(葉酸):150µg(上限300µg)
- B12(コバラミン):0.9µg(上限未設定)
上限が設定されていないビタミンは、食事からの摂取に留めるのが安全です。
食事だけで十分な栄養が取れない場合は、医師と相談の上でサプリメントを検討しましょう。
