乳酸菌(ラクトバチルス)を使用した食品と健康効果
定義
乳酸菌(ラクトバチルス)は、乳糖を発酵させて乳酸を産生する「善玉菌」すなわちプロバイオティクスです。1965年に「プロバイオティクス」という言葉が初めて使用され、腸内微生物バランスを整える微生物やその産物を指すと定義されました。アンドリュー・ワイル医師によれば、プロバイオティクスは下痢、乳糖不耐症、過敏性腸症候群、膣カンジダ症、口腔カンジダ症、クローン病、潰瘍性大腸炎、さらには湿疹や自閉症の症状緩和にも効果があるとされています。
歴史
ウクライナ出身の科学者エリ・メチニコフは、発酵乳やヨーグルトを生涯飲み続け、71歳で亡くなるまで健康を保ちました。1908年にメチニコフは、乳酸菌を体内に取り入れることで健康が向上することを実証し、医学ノーベル賞を受賞しました。
2001年3月号の『American Journal of Clinical Nutrition』によると、口腔から直腸までの粘膜に存在する乳酸菌は L. plantarum、L. rhamnosus、L. paracasei、L. acidophilus、L. salivarius など多様です。これらを含む食品を摂取すれば、体の回復を促すことができます。
乳酸菌を含む食品例
味噌:大豆や穀物を発酵させた日本の調味料。味噌汁や料理の味付けに使用。
テンペ:発酵大豆製品で、肉の代替として利用できる。
ザワークラウト:ドイツ発祥の発酵キャベツ。
キムチ:辛味のある韓国式発酵キャベツ。
ケフィア:牛・羊・山羊の乳を発酵させた飲料。ロシアで人気。
ヨーグルト:無糖のものを選び、はちみつやフルーツと合わせて。
栄養コンサルタントのアンナ・ドヴラック氏は、プロバイオティクス初心者は無糖ヨーグルトから始め、はちみつを添えてシリアルやフルーツに、ケフィアはシリアルやスムージーに加えると良いと提案しています。また、味噌は「世界初のインスタントスープ」であり、風邪の時の手軽な対策とも言われます。
購入と自家製のポイント
プロバイオティクス食品は、自然食品店やスーパーマーケットの冷蔵コーナーで入手できます。ヨーグルト、ケフィア、味噌、テンペ、キムチは冷蔵保存が基本で、賞味期限を確認してください。ザワークラウトは瓶詰めや缶詰でも販売されています。
自宅で作る場合は、ザワークラウト、キムチ、ヨーグルト、ケフィアなどのレシピが多数公開されています。
選び方と注意点
ヨーグルトを選ぶときは「ライブカルチャー」または「アクティブカルチャー」の表記があるものを選びましょう。「加熱処理済み」の商品は乳酸菌が死滅しているため避けてください。ワイル医師は、プロバイオティクス食品を過剰に摂取しても特段のリスクはないと述べています。
