ポリオ後症候群(PPS)のための栄養ガイド
ポリオ感染から回復した人は、後にポリオ後症候群(PPS)を発症するリスクがあります。PPSは、以前に損傷した筋肉や骨格、神経系に再び影響を及ぼす疾患で、主に高齢者に多く見られます。主な症状は筋萎縮・筋力低下、呼吸困難、関節痛、筋肉痛、側弯症などです。適切な栄養とバランスの取れた食事は、筋力を維持し、体の機能をできるだけ長く保つために重要です。
カロリー摂取
PPSと診断された方は、年齢と活動レベルに応じた十分なカロリーを確保する必要があります。米国農務省(USDA)の推奨では、成人女性は1日あたり1,600〜2,400kcal、成人男性は2,000〜3,200kcalが目安です。活動的な方は上限に近いカロリーが必要です。一方で、過剰なカロリー摂取は体重増加を招き、症状を悪化させる可能性があるため、適正範囲を守りましょう。
たんぱく質の重要性
筋力維持のため、たんぱく質を中心としたバランスの良い食事が不可欠です。主なたんぱく源は、鶏肉、豚肉、赤身肉、魚、ナッツ、種子、豆類です。1日のたんぱく質目安は約5〜6オンス(約140〜170g)で、1オンスは卵1個、調理した豆1/4カップ、ナッツや種子1/2オンスに相当します。毎日異なるたんぱく源を取り入れ、栄養の偏りを防ぎましょう。
その他の栄養要件
- 総エネルギーの約60%を炭水化物から摂取し、そのうち半分以上は全粒穀物を選びます。
- 野菜は果物よりも多めに、色とりどりのものを組み合わせてビタミン・ミネラルを豊富に摂取します。
- 乳製品は毎日、低脂肪の牛乳、ヨーグルト、カッテージチーズなどを取り入れます。
- 健康的な脂質として、オリーブオイル、ココナッツオイル、グレープシードオイル、ひまわり油などを適量使用します。
その他の配慮点
高齢のPPS患者は、買い物や調理が困難になることがあります。栄養バランスの取れた食事は症状緩和と活動維持に直結するため、食事の計画や配達サービスの利用を検討しましょう。また、カロリーと各栄養素が適切に摂取できているか、栄養士や医師に相談することも有効です。
