スクロース(砂糖)の基礎知識
スクロースとは
スクロースは一般的に食卓で使われる白い結晶状の砂糖の正式名称です。サトウキビやビート(テンサイ)から抽出され、原料の状態や精製度により「原糖」や「精製砂糖」に分類されます。世界で最も広く流通している有機化合物の一つです。
構成・化学式
スクロースは二糖類(ジサッカライド)で、ブドウ糖(グルコース)と果糖(フルクトース)が1:1で結合した分子です。この結合は糖分子の炭素とヒドロキシル基の間に形成されます。加水分解によりブドウ糖と果糖に分解され、逆転糖(インバートシュガー)と呼ばれます。ミツバチは花の蜜に含まれるスクロースを酵素で分解し、蜂蜜の成分であるブドウ糖と果糖に変換します。
製造工程
サトウキビの場合、搾汁したジュースを加熱して濃縮し、結晶化させます。結晶は遠心分離機でシロップと分離され、原糖として出荷されます。その後、精製工場で不純物を除去し、乾燥・包装されて精製砂糖となります。
テンサイの場合は、根菜を洗浄・粉砕し、熱水で抽出したジュースを直接精製・濃縮します。途中で原糖の段階を設けず、連続的に処理が行われ、最終的に結晶化させて包装します。
果物に含まれる自然な糖分
多くの果物には自然な糖分が多く含まれます。糖尿病や血糖値に不安がある方は、摂取量を調整することが重要です。代表的な高糖分果物は以下の通りです。
- デーツ(約70 g/100 g)※健康効果も高いが、適量が必要
- バナナ、イチジク、グレープフルーツ、グアバ、カキ、マンゴー、キンカン、サクランボ、パイナップル(いずれも1食当たり15 g以上の糖)
砂糖の摂取目安
米国心臓協会は、成人女性は1日あたり最大6ティースプーン(約25 g)、成人男性は10ティースプーン(約42 g)以内に抑えることを推奨しています。
しかし、加工食品には意外と多くのスクロースが含まれています。スパゲッティソース、パスタ、シリアル、サラダドレッシング、ピーナッツバターなどは要注意です。食品ラベルを確認し、糖分が少ない商品を選びましょう。
過剰なスクロース摂取は体重増加や血糖コントロールの悪化につながります。日々の摂取量を意識的に管理することが健康維持の鍵です。
