高脂肪・低繊維食がもたらす健康リスク

典型的な米国人の食生活は、脂肪が多く食物繊維が少ない上に、加工度が高い食品が中心です。この食事パターンはさまざまな健康問題と強く結びついていることが、近年の研究で明らかになっています。問題となるのは、動物性食品に多く含まれる飽和脂肪酸と、多くの加工食品に含まれるトランス脂肪酸です。一方、サーモンやナッツ、アボカド、豆腐に含まれる不飽和脂肪酸は「良質な脂肪」と呼ばれ、健康に寄与します。

脳卒中

コロンビア大学の研究(『Skin & Allergy News』掲載)によると、1日当たり65g以上の脂肪を摂取する人は、摂取量がそれ以下の人に比べて虚血性脳卒中になるリスクが60%高くなります。虚血性脳卒中は、血管が詰まり脳への血流・酸素供給が不足することで起こる最も一般的なタイプです。

脳機能

『Natural Health』誌に掲載された研究では、カロリーの40%を脂肪から摂取したラットは、低脂肪食のラットに比べて学習・記憶テストの成績が著しく低下しました。この結果は、米国のメディア(『USA Today』)が報じた高脂肪食とアルツハイマー病の関連性とも一致しています。

がん

高脂肪・低繊維食と大腸がん・乳がんとの関連性を示すエビデンスが増えています。原因としては、赤身肉の加熱による発がん性物質や、インスリン抵抗性の影響が検討されていますが、詳細は未解明の部分が残ります。

短期的な影響

脂肪比率が45%以上の高脂肪食を1回だけ摂ると、ストレス下での血圧上昇が顕著に大きくなります(『Environmental Nutrition』誌)。プレゼンテーションや寒冷環境など、緊張状態の前に高脂肪食を取ると、体のストレス耐性が低下します。

適切な摂取量

米国食品医薬品局(FDA)は、総エネルギーの30%未満を脂肪から摂取し、飽和脂肪は全体の10%未満に抑えることを推奨しています。また、1日あたり20〜30gの食物繊維の摂取が目安とされています。食品ラベルの「%DV」は2000kcal基準なので、個々の総エネルギー摂取量に応じて調整が必要です。

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