低ナトリウム食とは? 段階別制限と具体的な食品例
体は電解質バランスを保つために必須ミネラルであるナトリウムを必要とし、胃酸(塩酸)の生成にも関与します。高血圧や一部の腎臓・肝臓疾患の患者にはナトリウム制限が推奨されます。低ナトリウム食には軽度・中等度・重度の3段階があり、医師が患者の状態に合わせて指示します。
通常のナトリウム摂取量
米国農務省(USDA)の推奨最低摂取量は1.1〜3.3gです。食事中のナトリウムの主な供給源は食塩(塩化ナトリウム)と加工食品で、食塩は約40%がナトリウムです。アメリカ人の平均摂取量は1日あたり6〜15gの食塩で、加工食品が大きく影響しています。
軽度のナトリウム制限(約2〜3g/日)
食塩はできるだけ控え、料理時の使用も最小限にします。ピクルス、オリーブ、塩味スナック類(ポテトチップス、ポップコーン)などの加工食品も避けましょう。ソーセージ、塩漬け魚、ハム、ベーコン、玉ねぎ・にんにく・セロリ塩、MSG、肉の柔らかくする調味料、醤油やマスタードといった調味料も控えます。その他はバランスの取れた通常の食事を心がけてください。
中等度のナトリウム制限(約1g/日)
軽度の制限に加えて、料理時に塩を全く使用しません。バターミルクや甲殻類など自然にナトリウムが多い食品も制限します。乳製品は1日3杯まで、肉は1日1回に限ります。乾燥シリアル、フレーク米、シュレッドウィートなどの高ナトリウム食品も避けましょう。缶詰は保存料として塩が使われるため、無塩の野菜缶や無塩のベーカリー製品に置き換えます。重曹(炭酸水素ナトリウム)や炭酸飲料も代替品に変え、無塩バターやマーガリンを使用します。
重度のナトリウム制限(約0.5g/日)
中等度の制限に加えて、1日の肉は3オンス未満、卵は週2個以下に抑えます。牛乳は1日2杯まで(1杯あたり約100µgのナトリウム)に制限します。アーティチョーク、ビートグリーン、マスタードグリーン、ほうれん草、ケール、カブなどの野菜も使用量を減らします。
塩の味は慣れによるもので、生理的に必須ではありません。健康のために塩味食品から徐々に離れることを目指しましょう。
