コレステロールにはどのような種類があるのか?
コレステロールの仕組みと各種数値を把握することは、心臓の健康管理に欠かせません。高コレステロールは心疾患や脳卒中のリスクを高めます。検査では総コレステロールだけでなく、LDL、HDL、Lp(a)、中性脂肪など個別の数値を確認することが重要です。
コレステロールの概要
体内では必要なコレステロールを自ら合成し、食事からも摂取します。コレステロールは細胞膜の構築やホルモン合成、消化を助けるなど、健康に不可欠な役割を果たします。血流中ではリポタンパク質という構造体に乗って運ばれ、過剰になると動脈壁にプラークが沈着します。
LDL(低密度リポタンパク質)
LDLは「悪玉コレステロール」と呼ばれ、体内にコレステロールを蓄える役割があります。数値が高くなると動脈壁にプラークが蓄積し、動脈硬化を引き起こします。プラークが破裂して血栓ができると、血流が遮断され心筋梗塞や脳卒中の原因となります。目安は 100 mg/dL 未満です。
Lp(a)(リポタンパク質(a))
Lp(a) は LDL に特定のタンパク質が結合した形態です。血中濃度が高いと動脈内に脂肪沈着が起こりやすく、20〜30 mg/dL を超えるとリスクが上昇するとされています。米国心臓協会は、Lp(a) がプラーク形成を促進する可能性があると指摘しています。
HDL(高密度リポタンパク質)
HDLは「善玉コレステロール」と呼ばれ、血管内の余分なコレステロールを肝臓へ運び、体外へ排出します。その結果、動脈壁へのプラーク蓄積が抑えられると考えられています。HDL が 60 mg/dL 以上であれば、心疾患の予防に効果的とされています。
中性脂肪(トリグリセリド)
中性脂肪はコレステロールそのものではありませんが、血液検査ではコレステロールと同時に測定されます。中性脂肪が高いと、LDL が上昇し HDL が低下しやすく、総合的に心血管リスクが高まります。健康な範囲は 150 mg/dL 未満です。
