パイナップルに含まれるブロメラインの効能と利用法
プロテアーゼ(タンパク質分解酵素)は、タンパク質を小さなペプチドやアミノ酸に分解します。体内で産生されるプロテアーゼは、食事中のタンパク質消化に不可欠です。パイナップルにはブロメラインと呼ばれるプロテアーゼ群が含まれており、タンパク質分解以外にもさまざまな生理活性が報告されています。
由来と歴史
ブロメラインはパイナップルの茎と果汁に含まれます。19世紀後半に初めて単離され、南北米の先住民は何世紀にもわたり消化促進や炎症軽減の目的で利用してきました。現在、主にハワイ、日本、台湾で商業的に生産されています。
主な利用法
欧州では外科手術後やスポーツ障害の回復、鼻や血管の炎症治療にブロメラインが広く用いられています。また、関節炎やその他の炎症性疾患、感染症、創傷の治癒促進にも効果が期待されます。さらに、火傷患者の壊死組織除去(デブリードメント)にも利用されることがあります。
市販形態と注意点
パイナップルを食べるだけでは医療効果を得るのに十分なブロメライン濃度にはなりません。そのため、カプセルや錠剤として販売されています。栄養補助食品として使用する場合は、医師の指導のもと、連続使用は8〜10日以内にとどめることが推奨されています。
