ヨウ素過剰が引き起こす脚のむくみ
ヨウ素は食事や調味料(食塩)、飲料水、さらには燃料や海風にも含まれています。過剰に摂取すると甲状腺や腎臓に負担がかかり、むくみ(浮腫)を引き起こすことがあります。米国疾病予防管理センター(CDC)は「甲状腺の不調は全身に影響を及ぼす」と指摘しています。
末梢浮腫
体組織に余分な液体がたまる状態を末梢浮腫と言います。浮腫は体のどこにでも起こり得ますが、特に脚・足首・手・腕に多く見られます(メイヨークリニック)。
原因
浮腫の原因は妊娠、NSAIDなどの薬剤、うっ血性心不全などの疾患、長時間の座位(飛行機など)、月経前症状、塩分やヨウ素の過剰摂取などがあります。
ヨウ素
ヨウ素は自然界に存在する元素で、食塩に添加されることが多いですが、ヨウ素不足防止のためです。過剰または不足すると甲状腺ホルモンの産生が過剰または不足し、健康に影響します(CDC)。
ヨウ素・塩分と浮腫
ヨウ素が過剰になると腎臓機能が低下し、余分な水分や塩分を排出できなくなります。その結果、血管内圧が上昇し、特に脚や眼の周りに浮腫が生じます(メイヨークリニック)。また、循環系やリンパ系もヨウ素過剰により機能が低下し、体内に液体がたまりやすくなります。これらのシステムは甲状腺の状態にも敏感で、ヨウ素の過不足が影響します。
ヨウ素過剰
甲状腺ホルモンの正常な働きにはヨウ素が必要ですが、必要量はわずか10〜15 µgです(CDC)。つまり、ほんの少量の食塩に含まれるヨウ素でも過剰摂取は起こりやすいと言えます。
ヨウ素は食塩だけでなく、パン、牛乳・山羊乳、海産魚や海藻(昆布)、浄水、食品、消毒剤、石鹸、医薬品などにも含まれます。さらに、電池、燃料、潤滑油、インク、染料などの工業製品にも使用され、空気中や皮膚接触、摂取によって体内に取り込まれる可能性があります。
適切なヨウ素摂取量を守り、塩分の取りすぎに注意することで、浮腫の予防につながります。
