インフルエンザ予防に役立つビタミンD
ビタミンDのエビデンス
太陽光に含まれる紫外線が皮膚でビタミンDを合成し、免疫細胞であるナチュラルキラー細胞や抗菌ペプチドの働きを高めます。JJカンネルらのレビューによれば、これらのペプチドは呼吸器上皮に存在し、肺への感染を防御します。日照が最も弱くなる冬季にインフルエンザが流行するのは、体内ビタミンDが不足しやすくなるためと考えられています。ビタミンD欠乏者は呼吸器感染症にかかりやすく、ビタミンDを多く含むタラ肝油や人工・自然のUV照射が予防効果を示すことが報告されています。
総合的な考察
冬は日光によるビタミンD生成が不十分になるため、食事やサプリでの補給が重要です。皮膚で生成されるビタミンDはビタミンD3(コレカルシフェロール)と呼ばれ、自然に含む食品は限られています。サーモン、マグロ、サバ、タラ肝油などが代表的なD3源です。また、牛乳や一部のジュースはビタミンDが強化(フォートファイド)されています。
適切なサプリメントの選び方
食事だけで必要量を満たすのは難しいため、サプリメントの利用が推奨されます。米国国立衛生研究所の資料によれば、ビタミンDにはD3(コレカルシフェロール)とD2(エルゴカルシフェロール)の2形態があり、D3の方が体内での吸収と持続性が高く、インフルエンザ予防に効果的です。サプリを選ぶ際は、成分表示で「ビタミンD3」または「コレカルシフェロール」と明記されているものを選びましょう。一般的な予防目的の摂取量は1日あたり1,000〜2,000IUです。感染初期に高用量(体重1ポンド(約0.45kg)につき1,000IU)を短期間(3日以内)使用するという指導もありますが、長期間の高用量は医師と相談の上で行ってください。
