ウコン(ターメリック)の利点
抗炎症効果
米国ではハーブウコンは主に抗炎症目的で販売されています。粉末やカプセル、ティー、液体抽出物として摂取され、関節炎の治療や創傷消毒、肝炎やHIVなどのウイルス増殖抑制に期待が寄せられています。
がん抑制効果
米国がん協会(ACS)の実験では、ウコンに含まれるクルクミンががんの発生・増殖・転移に関わる複数のシグナル経路を阻害することが示されています。食道、口腔、腸、胃、乳房、皮膚のがんに対して特に有効とする研究者もいます。
ヒトでの研究は初期段階
がん予防・治療におけるクルクミンのヒト試験はまだ始まったばかりです。15名の大腸がん患者を対象にした研究では、クルクミンは体内への吸収は乏しいものの、大腸粘膜とがん組織へは取り込まれることが確認されました。
その他の疾患への可能性
関節リウマチ、アルツハイマー病、胃潰瘍、高コレステロール血症などへの効果を調査中です。米国国立衛生研究所(NIH)の補完代替医療センターは、ウコンが消化・肝機能の改善や月経調整に用いられ、湿疹の外用薬としても利用されていると報告しています。
腎移植患者への影響
腎移植患者を対象に、クルクミンとフラボノイドの一種であるケルセチンの併用摂取が拒絶反応の減少につながる可能性が示唆されています。
さらなる研究の必要性
米国国立補完代替医療センター(NCCIH)は、臨床試験が不足しているためウコンの医療効果を裏付ける確固たるエビデンスはまだないと指摘しています。現在、活性成分の作用機序解明を目的とした研究が進められています。
使用上の注意
通常量での摂取は成人にとって安全と考えられますが、胆嚢疾患のある方は使用を避けるべきです。過剰摂取は胃痛、膨満感、消化不良、吐き気を引き起こすことがあります。動物実験では高用量が肝障害を示しましたが、人への報告はありません。
