キレートミネラルとは何か?
人間の食事には微量ながら必須のミネラルが必要です。食事だけで十分に摂取できないことが多く、サプリメントで補う人も多いです。サプリメント販売者の中には、ミネラルをアミノ酸や他の有機化合物と結合させた「キレートミネラル」を提供し、吸収が容易になると主張しています。キレートミネラルは消化過程で結合が保たれると考えられていますが、心臓病の治療法として提案されているキレート療法は、米国心臓協会(AHA)からは推奨されていません。
カルシウムとマグネシウムのキレート
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一部のケースではキレートミネラルが吸収を助けることがありますが、必ずしも効果があるわけではありません。例えば、キレート形態のカルシウムやマグネシウムは、非キレート形態と比べて吸収が良いという証拠は乏しいです。胃酸が弱い高齢者には、カルシウムシトレートが最適な形態とされることがあります。
鉄のキレートについて
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健康な赤血球を維持するために鉄は欠かせません。キレート鉄は通常、アミノ酸と結合しており、細胞膜を通過しやすくなると考えられています。しかし、吸収が実際に向上するかは議論の余地があります。害が少ないため、個人の選択として利用されることがあります。
亜鉛のキレートについて
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亜鉛は数百もの酵素の働きを助け、炭水化物やタンパク質の代謝、新細胞の成長、免疫機能に重要です。必要量を超えると有害になるため、適切な摂取量が求められます。メイヨークリニックは具体的な推奨量を提示していますが、キレート亜鉛が非キレート亜鉛に比べて優位性があると主張する医師は少数です。
ミルキン医師の見解
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ハーバード大学とベイラー医科大学で学んだゲイブ・ミルキン博士は、キレートミネラルが非キレートミネラルに対して吸収面で優位性がないと主張しています。胃内の有機酸やアミノ酸が自然にミネラルと結合し、吸収を助けるため、キレートの有無は胃や消化管の状態ほど重要ではないと述べています。
米国心臓協会のキレート療法に関する見解
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数十年にわたり、動脈硬化(アテローム性動脈硬化)の治療としてキレート療法が提案され、人工アミノ酸であるEDTAを注射する方法が用いられました。しかし、米国心臓協会をはじめとする複数の科学・医療機関はこの治療法を推奨していません。文献レビューの結果、キレート療法に臨床的な有益性は認められないと結論付けられています。
