ビタミンB12は記憶喪失にどのように影響するのか?
ビタミンB12は神経と骨髄の赤血球の健康に欠かせない重要な成分です。B12不足が進行すると、記憶喪失を含むさまざまな症状が現れます。
B12とアルツハイマー病
B12欠乏の症状はアルツハイマー病に似ているため、サプリメントで症状が緩和されることがありますが、ビタミンが記憶喪失を止めたり改善したりするという明確な因果関係は示されていません。
B12と胃の疾患
60歳以上の成人は、萎縮性胃炎などの胃疾患によりB12欠乏になりやすく、この年齢層の10〜30%が影響を受けていると、オレゴン州立大学リンウス・ポーリング研究所のジェーン・ヒグドン博士は指摘しています。
ホモシステインと記憶喪失
血中ホモシステイン濃度が高いと認知機能が低下することが知られており、B12がホモシステインを下げることから記憶改善が期待されました。しかし、2006年までの18件の研究のうち、効果が認められたのはわずか1件でした。
ビタミンB12と記憶低下
高齢者の記憶低下には個々の健康状態が大きく関わりますが、B12欠乏は一般的です。B12サプリメントの摂取により、記憶機能が改善したという報告があります。
B12の限界
1996年の研究では、B12と記憶の関係に臨界値があり、一定の血中濃度を超えると効果が見られなくなることが示されました。高齢者で欠乏が増える一方、推奨濃度に達すれば症状改善は頭打ちになります。
