トリメチルグリシン(TMG)の主な利点と効果
ホモシステイン低減効果
ホモシステイン尿症は遺伝性疾患で、血中ホモシステイン濃度が上昇します。高ホモシステインは心血管疾患のリスク因子とされています。TMG はメチル供与体としてホモシステインをメチル化し、無害な形に変換します。1日6 g のTMG が高ホモシステインの低減に有効とされています。
脳卒中・心疾患予防効果
メリーランド大学医学センターの研究によれば、ホモシステイン濃度が高いと脳卒中や心疾患のリスクが上がります。TMG のメチル化作用により過剰なホモシステインが除去され、これらの疾患リスク低減が期待できます。
S‑アデノシルメチオニン(SAMe)刺激効果
NYU ランゴーン医療センターの報告では、TMG は体内で SAMe の合成を促進します。SAMe は肝臓のアルコール代謝や脂肪蓄積防止に重要な役割を果たします。TMG が SAMe の産生を高めることで、間接的に肝臓保護効果が期待されます。
関節炎・うつ症状への可能性
関節リウマチやうつ病の治療に SAMe が用いられることがありますが、TMG も同様の作用が報告されています。サプリとしての供給量は SAMe より多く、価格も比較的安価です。そのため、将来的に SAMe の代替として利用できる可能性があります。
副産物であるジメチルグリシン(DMG)とスポーツパフォーマンス
TMG がホモシステイン低減を終えると、ジメチルグリシン(DMG)に変換されます。DMG は「ビタミンB15」と称され、ロシアや米国のアスリートが使用例を報告していますが、ビタミンB15 の正体は未確定です。
