ビタミンD欠乏症の重要性と対策
重要性
ビタミンDは脂溶性ビタミンで、体内ではビタミンとホルモンの両方の役割を果たします。必須ビタミンではありませんが(体内で合成できます)、骨や歯の成長・発育に不可欠です。したがって、子どもは適切なビタミンDレベルを保つことが重要です。
機能
骨の成長・発育に加えて、ビタミンDは心拍を調整し、乳がんや大腸がんの予防に関与し、甲状腺機能を正常に保ち、血液凝固を助けます。ビタミンD2は食物由来、D3は日光に当たることで皮膚で合成されます。
留意点
食事から摂取したビタミンDは、肝臓と腎臓で活性型に変換されなければ体内で利用できません。肝臓・腎臓・胆嚢・腸の疾患がある人は変換がうまくいかず、欠乏リスクが高まります。また、極端な緯度に住む人、日照時間が短い地域、暗い肌色の人(例:アフリカ系アメリカ人)も同様です。高SPFの日焼け止めを常用する人や屋外活動が少ない人、乳製品を摂らない人も注意が必要です。
重度の欠乏は小児でくる病(骨変形)や成人で軟骨症を引き起こします。軽度の症状は食欲不振、下痢、不眠、視覚障害、体重減少などです。ビタミンDは大腸ポリープ、前立腺がん、冠動脈疾患、1型糖尿病のリスクを低減し、筋肉と骨の強度を高めます。
予防・対策
スタチン系薬、制酸剤、ミネラルオイル、ステロイドなどはビタミンDの吸収を阻害します。チアジド系利尿薬(例:HCTZ)はカルシウムとビタミンDのバランスを乱すため、定期的に代謝パネルで血中濃度をチェックすべきです。ビタミンDはカルシウムと併用しないと、骨や歯からカルシウムを奪い、骨折リスクが高まります。
専門家の見解
ビタミンDの主な供給源は、魚肝油、脂肪の多い海水魚、乳製品、卵です。バター、タラ肝油、タンポポの葉、シイタケやシャンタレルマッシュルーム、オートミール、カキ、サーモン、イワシ、さつまいも、ツナ、植物油も有用です。ハーブではアルファルファ、ホーステイル、ネトル、パセリが含まれます。食事での摂取に加えて、毎日20分程度の日光浴がビタミンD合成に十分です。サプリメントを利用する場合も、必ずカルシウムと一緒に摂取し、骨・筋肉の強度低下を防ぎましょう。
