有機ビタミンとは何か:定義と実態
有機ビタミンの定義
サプリメント業界では、食品業界と違い「オーガニック」という語の使用を定義する法規制がありません。そのため、明確な定義がないままマーケティング用語として利用されがちです。実際のところ、有機ビタミンは「有機由来の原料から抽出されたビタミン」と言えるでしょう。しかし、規制がないため「有機」かどうかの判断は消費者自身に委ねられます。
食物由来ビタミン
食物由来ビタミンは、合成ビタミンに比べて体内への吸収が良いと考えられています。カリフォルニア州のサプリメントメーカー、Rainbow Lightは食物ベースの製品を先駆けたと主張していますが、2007年のNow Magazineの取材で同社技術サービスディレクターのMarci Chowは、完全に食物由来だけで作るマルチビタミンは現実的に難しいと認めています。
1日のビタミン摂取量
ビタミンの推奨摂取量は、独立機関であるInstitute of MedicineやFDAが設定した基準です。これらはビタミンの「量」に焦点を当てており、原料が有機か合成かは関係ありません。実際の吸収率は様々な要因で変わります。例えば、Linus Pauling Instituteの臨床試験では、ビタミンEはビタミン強化シリアルから摂取した方が、未強化シリアルとサプリメントを別々に摂る場合やサプリメント単体で摂る場合よりも吸収率が高いことが示されました。
有機ビタミンは本当に優れているか
カナダのHolistic Health Research FoundationのAileen Burford‑Mason氏は、2007年のNow Magazineで「有機ビタミンが必ずしも優れているわけではない」と指摘しています。合成ビタミンの方が吸収が良いケースもありますが、ビタミンDやEの合成形は効果が低く、食物由来の形態が代替として有望です。
良質なビタミンの見つけ方
ビタミンの製造拠点がどこかという情報も選択の重要な要素です。2007年のSeattle Timesの報道によると、米国市場で使用されるビタミンA、C、B12、Eの大部分は中国で製造されています。しかし米国の表示義務は原料の産地をラベルに記載することを求めていません。そのため、信頼できるメーカーや第三者機関の認証を確認することが重要です。
