減量目的のマオウ(エフェドラ)について
歴史と使用法
エフェドラ(学名: Ephedra sinica、通称: マオウ)は中国原産の砂漠性低木で、5,000年以上にわたり咳や喘息、頭痛、風邪、花粉症などの治療に茶として用いられてきました。米国ではモルモン教徒がユタ州でコーヒーや紅茶の代わりに飲み、通称「モルモンティー」と呼ばれました。1990年代後半には興奮作用と食欲抑制効果から減量サプリとして急速に流行しました。
問題点と健康リスク
2004年に米国食品医薬品局(FDA)はエフェドラを禁止しました。報告された副作用は、軽度のめまい・不安・血圧変動・頭痛・胃腸障害から、胸痛・心筋梗塞・脳卒中・精神病、最悪の場合は死亡に至るものまで多岐にわたります。全米で少なくとも32件の死亡がエフェドラと関連付けられ、2003年にはMLB投手スティーブ・ベックラーが熱中症で死亡し、エフェドラが要因と判定されました。また、処方薬や市販薬との相互作用も懸念されました。
現在のエフェドラ事情
米国では Ephedra sinica が禁止されていますが、エフェドラ属の別種である Ephedra viridis(アメリカマオウ)は規制対象外です。この種は「スタッカー」や減量サプリに、フーディア、カフェイン、アスピリンなどと組み合わせて販売されています。ただし、エフェドラシニカに含まれるエフェドリンが中枢神経を刺激し減量効果をもたらすため、エフェドリンを含まないこれらの製品の有効性は疑わしいです。
減量を目指す方は、医師に相談し、バランスの取れた食事と適切な運動を組み合わせた健康的な体重管理プログラムを選択することが最善です。
