カロリーと脂肪、どちらを見て体重を減らすべきか?
現在、さまざまなダイエット法が存在し、どれが最適か判断しにくいです。炭水化物だけを制限すればカロリー摂取量に関係なく体重が減ると主張するもの(例:アトキンスダイエット)や、低脂肪が鍵だとするものがあります。結局のところ、多くの人にとっては低カロリーダイエットが最も効果的ですが、全員に当てはまるわけではありません。
カロリー vs 脂肪
ほとんどの専門家や栄養士は、脂肪を単に減らすよりも、総カロリーを管理する方が体重減少に効果的だと指摘しています。米国国立心臓・肺・血液研究所(NHLBI)が資金提供した研究では、個人に合った食事法を選べば減量は必ず起こると示されています。NHLBI所長エリザベス・G・ナベル博士は次のように述べています。「心臓に優しい低カロリー食を続ける限り、健康的な体重を達成・維持するための栄養アプローチは複数存在します。」
タフツ大学の栄養学教授アリス・H・リヒテンスタイン博士は、2002年9月のニューヨークタイムズ記事で「脂肪だけを減らしても体重は減らない。カロリーを減らすか、運動量を増やす必要がある」と語っています。
では、カロリー制限を意識しないアトキンスダイエットがなぜ人気なのか。実は、炭水化物を極端に制限することで、結果的に総カロリー摂取量が減少しているからです。さらに、脂肪とタンパク質は消化が遅く、満腹感が長く続くため、自然と食事量が減ります。
考慮すべき点
カロリー管理だけで減量しようとする場合、いくつかの落とし穴があります。まず、摂取カロリーを過小評価しがちです。正確にカロリーを数えるのは時間がかかり、面倒に感じることも多く、結果として実際より多く食べてしまうことがあります。
また、100年前に確立された「1gの脂肪=9kcal、タンパク質=4kcal、炭水化物=4kcal」という数値は実は誤りです。イギリスのデイリーメールが報じたところによると、独立系栄養士で元医療研究評議会(MRC)研究員のジェフリー・ライブジー博士は「一部の食品のカロリーは最大で25%も過小評価されている」と指摘しています。実際のエネルギー値は、脂肪が約8.7kcal/g、タンパク質が約3.2kcal/g、炭水化物が約3.8kcal/gです。
それでも脂肪は他の栄養素に比べてエネルギー密度が高いため、低脂肪食を選びつつカロリー計算が苦手な人は、脂肪摂取量を意識するだけでも減量が促進される可能性があります。
