肥満の薬理学的治療法

対象者

減量薬は誰でも処方されるわけではありません。外見を良くしたい程度の体重減少を目的とする場合は適しません。ほとんどの医師は、BMI(体格指数)が30以上で臨床的に肥満と診断された患者にのみ処方します。BMIが30未満でも、糖尿病、心疾患、高血圧など体重に起因する合併症がある場合は処方が検討されます。

メリット

減量薬は全員に効果があるわけではありませんが、適切に使用すれば健康上の大きな利益が期待できます。手術ほど劇的な体重減少は見込めませんが、最初の6か月で約5kg前後の減量が一般的です。たとえ少量の減量でも、糖尿病や高血圧、心疾患のリスクは低減し、さらなる減量へのモチベーション向上にもつながります。

リスク

すべての薬と同様に、減量薬にも副作用やリスクがあります。副作用は薬剤ごとに異なりますが、一般的には胃腸障害(腹部痙攣、下痢、脂肪便)や血圧上昇、神経過敏、眠気などが報告されています。医師と相談し、効果と副作用のバランスが最も良い薬を選択することが重要です。

減量薬の種類

米国食品医薬品局(FDA)が減量目的で承認している薬は限られています。代表的な食欲抑制薬にはシブトラミン、フェンテルミン、ジエチルプロピオン、フェンジメトラジンがあります。これらは食欲を抑え、食事欲求を減少させます。また、脂肪吸収阻害薬(リパーゼ阻害薬)も承認されており、食事中の脂肪吸収を抑制します。OTC(市販薬)としては「アリ」(商品名)があります。

その他の薬剤

FDAの減量適応外でも、医師が減量目的で処方する薬があります。これらは他の疾患(てんかん、うつ病、糖尿病など)治療薬として承認されており、食欲抑制や代謝改善効果があることが臨床的に確認されています。具体例としては、一部の抗てんかん薬、抗うつ薬、糖尿病治療薬などが挙げられます。

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