急激な減量がもたらすリスクと合併症
体重が過剰になるとさまざまな健康問題が起こりますが、逆に急激に体重を落とすことも危険です。極端な食事制限やフェンテルミンなどの減量サプリ、胃バイパス手術などを検討する際は、リスクと合併症を正しく理解しましょう。
急速な減量の定義
減量開始直後の1〜2週間で体内の水分が5〜10ポンド(約2〜4.5kg)減少することは普通です。しかし、2週間以上にわたり週に2〜3ポンド(約0.9〜1.4kg)以上の体重減少が続く場合、メイヨークリニックは「急速な減量」と定義しています。
全身への影響
- 極端なカロリー制限は脂肪だけでなく、筋肉や心臓・腎臓・肝臓といった重要な臓器の組織も分解させます。その結果、腎不全・肝不全、さらには心筋梗塞や脳卒中のリスクが高まります。
- 体は不足した栄養素を補うために骨からカルシウムを取り出すため、骨密度が低下し、骨折や長期的には骨粗鬆症につながります。
あまり知られていない合併症
- 胆石の形成です。脂肪代謝が活発になると肝臓でコレステロールが過剰に吸収され、胆嚢が胆汁を十分に排出できず胆石ができやすくなります。
- 脱水症状も問題です。特に激しい運動をする人やランナー、フェンテルミンのように渇きも食欲も抑える薬を使用している人は注意が必要です。毎朝64オンス(約1.9リットル)の水を用意し、就寝前までに飲み切る習慣が有効です。
美容面への影響
- 急激な減量後に皮膚がたるみ、余分なゆるい皮膚が残ることが多いです。脂肪だけでなく、皮膚の弾力を保つために必要な脂質も不足しがちです。
- 特に50代以上では顔の皮膚がたるみ、やや痩せすぎた印象になることがあります。
- 栄養不足により抜け毛が起こることもあります。マルチビタミンの摂取で予防できます。
心理・感情面の考慮点
- 体重は防衛機制として機能することがあります。急激に体重が減ると不安が増し、他の不健康な対処法に走りやすくなります。
- 成功体験に執着しすぎると、摂食障害(神経性無食欲症や過食症)に陥るリスクがあります。
予防と対策
- 体重変化を細かく記録し、週に3ポンド(約1.4kg)以上の減少が見られたら食事や運動を調整し、必要なら医師に相談してください。急速な減量は潜在的な疾患のサインでもあります。
- メイヨークリニックは、胃バイパスやラップバンド手術を受けた人は、減量に伴う感情面の課題をサポートするグループに参加することを推奨しています。
- 保湿剤を使用し、日光を避け、健康的な脂質を十分に摂取することで、皮膚の柔軟性を保ちやすくなります。
