セロトニンが減量に与える影響と上手な活用法
セロトニンとは満足感を司る脳内化学物質
セロトニンは「満足ホルモン」とも呼ばれ、食事に対する満足感を調整します。脳内のセロトニンが十分に分泌されていると、食欲が自然に抑えられ、過食を防げます。満足感が得られれば、体重も減りやすくなります。逆にセロトニンが不足すると、過食で気分を紛らわせようとすることがあります。
セロトニンを高める食事法
セロトニンが低いと炭水化物への欲求が強まりますが、質の低い炭水化物を摂ると減量の妨げになります。Judith J. Wortman博士(『セロトニン・パワーダイエット』)は、朝はたんぱく質・低脂肪乳製品・野菜を中心に、昼以降は低脂肪または無脂肪の炭水化物を摂ることを推奨しています。これにより炭水化物欲求を満たしつつ必要な栄養素も確保できます。
高炭水化物「チート」食事
Lyle McDonald氏の『フレキシブル・ダイエティング』では、低セロトニン対策として週に1〜2回の高炭水化物「チート」食事を取り入れることを勧めています。チートデー全体ではなく、健康的な高炭水化物食を適度に摂ることでセロトニンを上げつつ減量を妨げないとされています。
セロトニンの天然供給源
トリプトファンを多く含む食品は体内でセロトニンに変換されます。おすすめはサーモン、ツナ、七面鳥、チーズ、バナナです。また、かぼちゃの種、ヒマワリの種、くるみも有効です。ビタミンB6やマグネシウムもセロトニン合成を助けます(Allan Lieberman医師)。
セロトニンを下げる要因
アルコール、喫煙、ニコチン代替品、過剰なカフェインやアスパルテームなどの人工甘味料はセロトニンを低下させます。タンパク質不足、日光不足、運動不足も同様です。糖尿病、線維筋痛症、低血糖もセロトニンに悪影響を与えます。
低セロトニンが肥満と結びつく理由
セロトニンが低いと過食衝動が強くなります。炭水化物や刺激物で一時的に気分が良くなるものの、効果が切れるとセロトニンはさらに低下し、不安やイライラが増し、再び食欲が高まります。この上下のサイクルが慢性的なセロトニン機能障害を引き起こし、体重増加へとつながります。したがって、低セロトニンは性格の欠点ではなく、改善可能な要因です。運動・たんぱく質・健康的な炭水化物を取り入れ、セロトニンを下げる要因を排除すれば、減量は実現可能です。
