ラップバンド手術でどれくらい体重が減りますか?
仕組み
ラップバンドは、胃の上部にシリコン製のバンドを装着し、内部に空気を注入して胃の容量を調整する手術です。バンドは外部ポートから膨らませることができ、食事量を自然に制限することで、過度な食欲や過食を防ぎます。
効果
手術後2年以内に、過剰体重の50〜60%を減らす患者が多数報告されています。2006年6月時点で20万人以上が手術を受け、平均で週に0.7〜0.9kg(1.5〜2ポンド)の減量が確認されています。この効果は数年にわたり持続する長期的な減量方法です。
対象者
体重が標準より100ポンド(約45kg)以上多く、他の減量法で成果が出なかった方が対象です。米国国立衛生研究所(NIH)の基準では、BMIが35〜39で、糖尿病や高血圧、高コレステロールなどの併存疾患がある場合に適応とされています。
メリット
腹腔鏡手術による小さな切開で済むため傷跡が小さく、腸の再配線や胃の切除・縫合が不要です。そのため術後の痛みが少なく、入院期間や回復期間も短く済みます。胃自体を切らないため栄養不足のリスクが低く、バンドは調整可能なので妊娠中の栄養ニーズにも対応できます。
リスク
全ての手術と同様に出血や感染のリスクがあります。ラップバンド特有の合併症としては、バンドのずれ(スリップ)による胸焼けや嘔吐、バンドが胃壁に侵食してしまう(エロージョン)場合があります。これらは追加手術が必要になることがあります。手術を検討する際は、必ず経験豊富な外科医に相談してください。
