子どものクループ(犬吠様咳)について
概要
クループ(喉頭気管支炎)は、ウイルス感染、アレルギー、または吸引した異物が原因で起こります。喉頭と気管が腫れることで、犬が吠えるような独特の咳(「バーク」咳)が現れます。特に3歳未満の子どもは喉頭・気管が小さく、クループ咳が起きやすいです。
症状
米国小児科医アルン・グリーン博士によると、クループ咳の75%は副鼻腔インフルエンザウイルスが原因です。インフルエンザ、はしか、RSV、アデノウイルスでも発症します。発症年齢は生後3か月から5歳までが多く、風邪の症状が数日で悪化し、アザラシが吠えるような咳が出ます。夜間に症状が悪化し、睡眠不足やイライラ、倦怠感を伴うことがあります。
診断
小児科医は子どもの身体診察と病歴を確認し、クループと診断します。診療時間外などの場合、電話で咳の音を聞いて診断することもあります。重症例では肺炎などの合併症を除外するために胸部X線検査が行われることがあります。
自宅での対処法
夜間に咳がひどくなる場合、数分間子どもを外の冷たい空気にさらすと喉頭の腫れが一時的に軽減します。また、シャワーでスチームルームを作り、15〜20分間蒸気を吸わせることで喉の刺激を和らげます。解熱鎮痛剤(小児用アセトアミノフェン)で熱がある場合は下げ、快適さをサポートできます。
医療機関での治療
自宅ケアで改善しない場合は小児科医に相談してください。ステロイド薬の投与や吸入ステロイド(エアロゾル)で症状を速やかに抑えることが一般的です。
注意点
クループ咳は通常5〜6夜続き、最初の2夜が最も重症です。重症例は1週間以上続くことがあります。1週間以上続く、または頻繁に再発する場合は、原因の特定と最適な治療法を医師と相談してください。
