なぜ緊張すると汗をかくのか?

発汗とは、汗腺から塩分を含む液体が体外へ放出されることです。体温調節に欠かせない自然な生理現象で、運動や暑い環境、辛い食べ物だけでなく、不安やストレス、緊張といった心理的要因でも汗が出ます。

交感神経系の働き

交感神経系(SNS)は、汗の分泌を制御する二つの神経系の一つです。SNSが活性化されるとアドレナリンが放出され、受容体に結合して「闘争・逃走」反応を引き起こします。この反応の一部として、汗の分泌が増加します。

緊張と発汗

緊張は危険を察知し対処するための感情です。緊張すると脳が汗腺を刺激し、再び「闘争・逃走」反応が起こります。汗は体温を下げる役割だけでなく、脇の下など皮膚が擦れ合う部分を潤滑し、摩擦による不快感を軽減します。実際に危険がなくても、このメカニズムが働くことがあります。

緊張を和らげる方法

緊張を抑える手段はいくつかあります。大勢の前で話す前や重要なデートの前に、数分間自分にとって大切なこと(家族や信仰など)を思い出すと、ストレスホルモンが低下し、体の緊張反応が抑えられるとされています(UCLAの研究)。イベント直前には、ゆっくりと深呼吸を数回行い、息を1秒間止めると効果的です。

医師に相談すべきタイミング

発汗は不快で見た目も気になることがありますが、基本的には正常な生理です。ただし、普段より著しく多く・少なくなった、体臭が変化した、原因不明の夜間発汗がある、日常生活に支障が出るなどの症状がある場合は医師に相談しましょう。医師は強力な制汗剤の処方や、潜在的な疾患の検査を行うことがあります。

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