閉経期の体の変化と対策
閉経前後(更年期)になると、意識しないうちに体にさまざまな変化が現れます。体重計では体重が変わらなくても、体のつき方が変わり、腹部が太りやすくなることがあります。メイヨークリニックによれば、腹部の過剰な脂肪は心血管疾患やがん、糖尿病のリスクを高めます。
腹部脂肪
中年期の女性は、脂肪が腹部に蓄積しやすくなります。手で触れる皮下脂肪だけでなく、内臓を包む内臓脂肪も増加し、健康に悪影響を及ぼします。ホルモン変化が脂肪の代謝に影響し、体重が増える原因となります。更年期の間は代謝が低下し、運動不足がさらに悪化させるため、積極的に体を動かすことが重要です。
胸の変化
閉経に伴うエストロゲンの減少で胸が小さくなると考えられますが、実際には体重増加やホルモン療法の影響で胸が大きくなる人もいます。ホルモン補充療法(HRT)でエストロゲンやプロゲステロンを摂取すると、胸が以前より大きくなることがあります。一方、加齢とエストロゲン不足により胸のたるみが進みやすく、エストロゲン優位状態では胸が張りやすくなることもあります。更年期の女性は、線維嚢胞性乳房症になることが多く、しこりや痛みを伴うことがあります。
膣の乾燥
閉経により膣の潤いが減少し、乾燥や薄さが感じられるようになります。専門家は、ホメオパシーやヨガ、栄養バランスの取れた食事を推奨しています。また、過度の糖分、カフェイン、アルコール、ステロイドやコルチゾン外用薬、ストレスが副腎のエストロゲン代謝を阻害し、乾燥を悪化させると指摘しています。
肌の変化
エストロゲンが減少すると肌のハリが失われ、乾燥やシワ、たるみが目立ちます。日常的に保湿と紫外線対策を行い、加齢肌用の保湿クリームを使用することが大切です。
関節と筋肉
更年期になると関節のこりや筋肉痛が増えることがあります。ホルモン変化が筋肉を硬直させ、関節は硬くなります。カルシウムやミネラルの不足は骨や関節の痛みを引き起こすため、ヨーグルトなどの乳製品で栄養を補いましょう。また、マグネシウムは筋肉や結合組織の痛み予防に有効で、全粒穀物、葉物野菜、豆類、オートストロウやネトル茶などから摂取できます。定期的なストレッチや軽い有酸素運動で柔軟性を保ちましょう。
更年期の体の変化は多岐にわたりますが、適切な食事・運動・生活習慣で健康リスクを抑えることが可能です。気になる症状がある場合は医師に相談し、必要に応じてホルモン補充療法や専門的なケアを受けましょう。
