HIPAAで守られるあなたの健康保険の権利をわかりやすく解説
はじめに
1996年に成立した「健康保険の携行性と責任に関する法」(HIPAA)は、転職・離婚・妊娠・転居などで保険が途切れないように米国民の権利を守ります。ここでは、HIPAAが保障する主な権利を分かりやすくまとめました。
HIPAAで守られる主な権利
既往症(pre‑existing condition)の除外制限
加入直前の6か月以内に診断・治療を受けた医療要因に限り、最大12か月間の除外が認められます。除外期間は、過去に継続的に保険に加入していた期間に応じて短縮でき、1日分の保険加入日数につき1日減ります。連続して1年以上(63日以上の空白なし)保険に加入していた場合、既往症を理由に保険加入を拒否できません。加入開始日を逃すと、最大18か月間、既往症の治療費が支払われないことがあります。
保険料の差別禁止
同一雇用カテゴリー内で、従業員や扶養家族が健康状態を理由に高い保険料を課されることは禁じられています。
配偶者プランからの継続的保障
配偶者の保険が失業などで途切れた場合、雇用主は同様の条件であなたや扶養家族に保険を提供しなければなりません。新生児・養子は、出生または養子縁組後30日以内に加入すれば既往症除外の対象になりません。妊娠は既往症として扱われません。
個人保険加入の権利
以下の条件を満たすと、健康状態に関係なく個人保険に加入できます。
- 直前の保険が団体保険であること
- 18か月以上の継続保険加入(63日以上の空白なし)
- 支払い遅延や詐欺による保険失効がないこと
- メディケア・メディケイドの対象外であること
- 現在団体保険に加入できず、COBRA(団体保険延長)も利用できないこと
医療情報のプライバシー保護
医療情報の共有には本人の同意が必要です。HIPAAは、患者のプライバシーを法的に守ります。
HIPAAの適用範囲と限界
HIPAAは連邦法であり、州ごとに異なる保険提供義務は課しません。配偶者や扶養家族への加入義務、保険内容の規制、保険料上限などは規定していません。
