不安障害はうつ病と関係があるのか?
PsychiatricTimes.comによると、不安障害を抱える人の50〜60%がうつ病も併発しており、逆も同様です。症状、根底にあるメカニズム、原因には大きな重なりがあります。
共通の経験的要因
- 心理社会的ストレスや幼少期のトラウマ、虐待はうつ病と不安障害の両方のリスク因子です。トラウマは後のストレスに対する生理的反応性を高め、これは不安と抑うつの双方で見られます。
共通の遺伝的要因
- 特定の不安障害と抑うつ障害は家族性や遺伝的なつながりを持ちます。例えば、うつ病(大うつ病性障害)は全般性不安障害と遺伝的素因を共有しています。
共通の内分泌経路
- コルチゾールやカテコラミンなどのストレスホルモンが高値になることは、うつ病も不安障害も共通して観察されます。
共通の脳機構
- セロトニン、ノルエピネフリン、ドーパミンといった神経伝達物質の不足が、両疾患で見られます。また、視床下部など中脳領域の機能異常も共通しています。
結果(併発の影響)
- 不安と抑うつが同時に存在すると、治療への反応が悪くなり、感情・社会・職業機能の障害が重度化し、自殺リスクが高まります。
治療
- 不安障害も抑うつ障害も、特定の薬剤に反応します。選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)は、単独でも併発でも有効です。
