セロトニンの働きと役割とは

セロトニン(5-ヒドロキシトリプタミン)は、脳や消化管、血小板に存在する化学的神経伝達物質です。感情や記憶、心臓や血管の機能まで、さまざまな心理的・身体的プロセスに関与しています。

合成とトリプトファン

セロトニンは脳や体内の複数の部位で合成され、必要に応じて貯蔵または放出されます。合成の出発物質は必須アミノ酸のトリプトファンで、トリプトファンが不足するとセロトニンの産生も低下します。

心理的機能

脳細胞の大多数がセロトニンの影響を受けており、特に気分、学習・記憶、社会的行動に関わるニューロンが重要です。セロトニンのバランスが崩れると、うつや不安などの精神症状が現れやすくなります。

身体的機能

セロトニンは心臓や筋肉、内分泌系の働きにも関与し、脳・心臓・胃腸への血流を調整します。また、血小板の機能や血液凝固にも影響を与えます。

セロトニンの不均衡

うつ病患者ではセロトニン濃度が低下していることが報告されています。原因としては、合成量の低下、受容体の不足、トリプトファン供給の不足などが考えられます。

遺伝と環境の影響

個人の遺伝子構成や生活環境は、セロトニン異常の現れ方に大きく関わります。セロトニンの問題は、片頭痛や心血管疾患、高血圧など、さまざまな健康リスクとも関連しています。

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