不安障害とは何か:定義と主なタイプ
不安は人間の生活において正常であり、時に役立つ感情です。新しい挑戦を前に感じる不安や適度な恐怖は、テストやオーディション、初対面のデートなど、未知の状況に対する自然な反応です。しかし、これらの感情が過度に強くなり、日常生活に支障をきたすほどになると、不安障害と診断されることがあります。
主なタイプ
米国国立精神衛生研究所(NIMH)は不安障害を「日常的な状況に対する過剰で非合理的な恐怖」と定義し、以下の5つが最も一般的なタイプとしています。
PTSD(心的外傷後ストレス障害)
戦闘経験に限らず、自然災害、暴力的な襲撃、交通事故などのトラウマ体験後に発症します。主な症状は睡眠障害、悪夢やフラッシュバック、情緒の麻痺感です。
全般性不安障害(GAD)
日常生活の出来事に対する過度な心配が続き、機能障害を引き起こす状態です。イライラ、疲労、筋肉の緊張、震え、発汗過多などの身体症状が伴います。
社交不安障害(社交恐怖症)
他者の視線や評価への強い恐怖から、社交的な場面を回避するようになります。吐き気、震え、顔紅、会話困難、過度な発汗が見られます。
パニック障害
予告なしに突然現れる激しい恐怖発作が繰り返されます。めまい、胸痛、呼吸困難、動悸などの身体症状が特徴です。
強迫性障害(OCD)
「強迫観念」と呼ばれる繰り返し湧く不快な思考と、それを和らげようとする「強迫行為」が現れます。数えたり、掃除したり、確認したり、手を洗う儀式的な行動が典型的です。
