不安測定ツールの概要と活用法

全米で毎年約2.1%〜3.1%の成人が全般性不安障害(GAD)と診断されており、過度な不安や心配が日常生活に支障をきたします。近年、診断精度を高めるための測定ツールが数多く開発されています。

Beck Anxiety Inventory(BAI)

BAIは21項目の簡潔な質問で不安の程度を測定し、うつ病との鑑別も可能です。実施時間が短く、スコア算出が容易なため、限られた時間での評価やGADと鬱の区別が必要な場面で有用です。

Spielberger State‑Trait Anxiety Inventory(STAI)

STAIは状態不安と特性不安を自己評価する尺度で、広く診断に利用されています。大規模集団への実施に適していますが、うつとの鑑別はBAIほど明確ではありません。

Generalized Anxiety Disorder Severity Scale(GADSS)

臨床医が実施するGADSSは不安の重症度だけでなく、金銭・将来・健康・人間関係などの領域別に評価します。信頼性・妥当性が高く、詳細な評価が可能ですが、実施に時間がかかります。

Penn State Worry Questionnaire(PSWQ)

PSWQは「心配」の程度を測定し、特にGADの鑑別に優れています。様々な不安障害を区別でき、心配の強さから不安の重症度を推定します。

Hamilton Anxiety Scale(HAM‑A)

HAM‑Aは臨床面接を通じて不安の重症度を評価する古典的ツールです。治療効果の変化に敏感で、治療経過の記録や診断補助に使用されます。

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