10代に見られる強迫性障害(OCD)の症状

はじめに

強迫性障害(OCD)は、不安障害の一種で、嫌な衝動やイメージに対して執拗な考えが浮かび、結果として強迫的な行動を取ってしまいます。Patrick B. McGrath(『OCD Answer Book』著)によれば、男性は15歳以前に発症しやすく、女性は思春期後期から成人初期にかけて発症する傾向があります。

執拗な思考(Obsessive Thoughts)

思春期の子どもが過度に不安を抱く思考を抱くことが、OCDの初期サインです。たとえば「細菌に触れるとインフルエンザになる」など現実的な因果関係に基づく恐れが、すべての細菌を避けようと生活全般を制限するほど強くなることがあります。

強迫的な行動(Compulsive Behaviors)

不安が高まると、特定の行動を繰り返すことで不安を和らげようとします。例として、握手後に抗菌石鹸で手を5回洗う、4回では不十分だと感じて不安になる、といった行動があります。

儀式的行動(Ritualism)

日常の些細な出来事に対しても、決まった手順や儀式がなければ不安になることがあります。寝る前に服を特定の順序で並べる、歯を磨いた後に壁に触れずに後ろ向きで浴室を出る、食事の順番や帰宅ルートにこだわるなどが典型です。儀式を破ると強い不安が生じます。

対称性・バランスへの執着(Symmetry and Balance)

部屋や車内など身の回りの環境が「バランスが取れていない」ように見えると、強い不快感を覚えます。鏡の左右に同じ絵を掛ける、右手で行ったことは左手でも行う、といった行動が見られます。バランスが崩れると生活全体が不安定になると感じます。

完璧主義(Perfectionism)

仕事や学業で最高の成果を求めすぎると、課題の提出や授業への出席すらも恐れの対象となり、結果的に学業を放棄してしまうことがあります。

その他の症状(Additional)

一部の思春期のOCD患者は、攻撃的な行動や恋愛関係における所有欲が強く、パートナーが去ることへの不安から脅迫的な言動に走ることがあります。すべての症状が現れるわけではなく、他の精神・身体疾患と区別するために専門医の診断が必要です。

不安障害 - 関連記事