薬物依存からの回復:目標と目的
米国国立薬物乱用研究所(NIDA)が2004年に発表したデータによれば、薬物依存と乱用は米国で年間約4840億ドルもの費用を生み、個人や家族、地域社会に深刻な影響を及ぼしています。また、感染症の拡大や家庭内暴力、児童虐待などのリスクも高まります。そのため、カウンセラーやリハビリテーション施設では、依存者が支援体制のもとで回復し、薬物依存を断ち切ることができるよう、標準的な目標と目的を設定しています。
症状への対処
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カウンセラーはまず、依存者に対して薬物使用がもたらした身体的・精神的な症状や結果を具体的に示します。例えば、薬物使用開始前と現在の写真を比較し、体重減少、肌のくすみ、目のたるみなどの変化を指摘します。
さらに、薬物が原因で友人関係の喪失、職を失う、経済的に不安定になる、法的トラブルに巻き込まれるといった生活面の変化についても話し合い、依存者がそれらの問題が薬物使用に直接結びついていることを認識できるよう導きます。
受容(認識)
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身体や生活に及ぼす影響を実感したら、依存者自身が「化学的依存という病気」を認めることが回復への第一歩です。NIDAは、患者が自ら病気を認めて初めて回復計画に同意できるとしています。
薬物への渇望がどのような状況(ストレス、家庭内の危機、自己評価の低さなど)で起こるかを共に分析し、薬物が問題解決に役立たないことを確認したうえで、禁欲と新たな対処法の習得を促します。
禁断
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回復計画の一環として、定期的な尿検査や呼気テストで薬物使用の有無をモニタリングします。検査で陰性が確認された場合は、賞賛やインセンティブでモチベーションを高めます。陽性が出た場合は、使用原因を掘り下げ、代替的なストレス解消法(瞑想、運動、楽曲制作、ボランティア、支援グループ参加など)を共に検討します。
最終的な目標は、薬物に頼らずに機能的で責任感のある生産的な社会人になることです(StepUpRecovery.com)。
生活の回復
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薬物依存が人間関係や生活基盤に大きな損害を与えたケースでは、損害回復と和解も重要な目標です。まず、依存者と関係が損なわれた友人や家族とのカウンセリングを実施し、信頼関係の再構築を図ります。
平均28日間のリハビリプログラムでは、フィットネス、健康的な食事、瞑想・スピリチュアルケア、外見や衛生管理、学習や就職活動、禁酒・禁薬の活動など、日常生活の基本を再習得させます。プログラム修了後、依存者が自信を持って社会復帰できるよう支援します。
