子どもが悲しみを乗り越えるための治療活動
子どもへの悲しみの支援
米国小児・青年精神医学会は、悲しみに暮れる子どもとできるだけ多く時間を過ごし、感情を率直に表現してよいと示すことを推奨しています。そんな時間に治療的な活動を取り入れると、回復プロセスが促進されます。
悲しみへの対応のポイント
悲しみは誰もが経験し、表現の仕方は人それぞれです。子どもの反応はすべて正常であり、すべての治療活動が子どもに合うわけではありません。正直に質問に答え、喪失を理解させましょう。怒りや悲しみ、罪悪感を表すときに判断せずに受け止めることで、感情を健康的に処理できることを示します。
アートを活用した治療活動
感情カード:空白の顔のイラストに「喜び」「怒り」などのラベルを付け、子どもがそれぞれの表情を描きます。感情の理解が深まります。
「前と後」の家族図:故人がいる時といない時の家族の様子を描き、思いを語り合います。
「不安ビーズ」:粘土で丸いビーズを作り、紐でつなげます。握りながら不安や怒りを和らげ、記念品にもなります。
家族でできる活動
家族旗作り:故人を敬い、家族の回復を象徴する旗を作ります。布の切れ端や紙、マーカー、マカロニなどで子どもも自分だけの旗を作ります。
ハートブレイク・ポット:大きな粘土の壺を割り、各自が1片を受け取ります。内側に「ひとりでいるとき」の言葉、外側に「支えてくれる人」を書き、全員で壺を再び接着します。
グループで行う治療活動
罪悪感シェアリング:円になって座り、故人に対する罪悪感を語ります。似た経験があるか聞き、次の人に「あなたのせいではない」と言い合い、電話帳を破って「自分のせいではない」と叫びながら破ります。その後、電話帳の残りをゴミ袋に入れ、罪悪感を手放す象徴とします。
