空腹でなくても食べてしまう理由
時間に左右される食欲
決まった時間に食事をとる習慣があると、空腹かどうかに関わらず食べてしまいがちです。オハイオ州立大学学生ウェルネスセンターの調査によれば、人は「空腹感」だと勘違いし、実際は「食欲」という精神的な欲求に駆られていることが多いと指摘されています。空腹は身体的なエネルギー不足が引き起こす生理的欲求であり、食欲は必ずしもそうではありません。
気分と感情
多くの人は感情に応じて食べることがあります。減量コーチのキャサリン・マーティン・スミス氏は、怒りや復讐心、ストレス、不安、寂しさ、退屈さ、さらには幸福感さえも食欲を刺激すると述べています。食べ物は味覚的に快感をもたらし、心を落ち着かせる「慰めの友」として機能します。
空白を埋める食べ方
空腹でない時に食べる行為は、心理的・感情的な空白を埋める手段となります。うつや不安、孤独感によって生じる「快楽の欠如」を埋めるために、視床下部(脳の快楽中枢)を刺激する食事が選ばれます。この即効的な快感が、空腹でない食べ方を強化します。
社交的な食事と先延ばし
食事は社交的潤滑油として機能します。会合やパーティーで他者が食べていると、自分も食べることが自然になります。また、掃除や庭仕事といった嫌な作業を先延ばしにしたいときに、軽食をつまむことで時間稼ぎをすることもあります。
摂食障害
過食症(Binge‑Eating Disorder)患者は、空腹でなくても大量の食べ物を摂取し、満腹感に達するまで止められません。米国摂食障害協会(NEDA)によれば、過食後に嘔吐する神経性大食症(Bulimia nervosa)は、過食症と似ていますが、食べた後に自己催吐で食物を排出する点が異なります。
