セドナメソッド:レスター・レベンソンとその遺産

歴史

レスター・レベンソンは、1994年に亡くなったアメリカの実業家で、自己改善プログラム「セドナメソッド」の創始者です。1952年、42歳のニューヨーク在住の物理学者であった彼は、余命数週間と診断され、死を回避する方法を探し始めました。内省の結果、深い不幸感に囚われていた自分に気づき、すべての否定的感情を手放すことが根本的な解決だと考えました。この理論を実践した結果、体調は回復し、以後42年間健康に過ごしました。1974年にプログラムを体系化し「セドナメソッド」として公表、セミナーで教え始めました。1996年には弟子のヘイル・ドウスキンが「Sedona Training Associates」を設立し、メソッドの普及に努めています。1993年にドウスキンはベストセラー『The Sedona Method: Your Key to Lasting Happiness, Success, Peace and Emotional Well-Being』を出版し、現在も同社を率いています。

概要

セドナ・トレーニング・アソシエイツは、アリゾナ州に本拠を置く企業で、セドナメソッドに関する全製品・サービスを管理・開発しています。宗教団体ではなく教育運動として位置付けられ、セミナー、書籍、コース、DVD・CDなどを提供しています。すべてのコンテンツは「否定的な感情や思考から離れる」ことが幸福と成功への鍵である、という創始者の哲学を核にしています。

メソッドの概要

近年話題となった『ザ・シークレット』で取り上げられた「引き寄せの法則」と似通った側面がありますが、セドナメソッドは「自分は無限の存在であるが、自己制限という幻想に囚われている」という前提から始まります。否定的感情を「リリース」する自然な能力を引き出すことが目的です。具体的には、現在感じている感情を認識し、それを手放すための一連の質問を自問自答します。

リリース(手放し)

「リリース」や「手放す」はセドナメソッドのキーワードです。人は感情に執着し、感情=自分だと誤認しがちです。たとえば「怒り」が強いと、無意識のうちに「自分は怒りっぽい人間だ」と自己定義してしまい、実際の幸福感を得られなくなります。メソッドはこうした自己イメージを手放し、真の幸福と成功を体験できるよう導きます。

考慮すべき点

批判的な見方としては、セドナメソッドは「ニューエイジ」系の自己啓発プログラムの一つであり、提供者の収益を目的としているとの指摘があります。確かにセミナーやトレーニングは高額になることがありますが、基本的な教えや書籍は比較的低コストで入手可能です。また、同様の概念を扱う無料の自己改善プログラムも多数存在します。

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